「空(カラ)の味」&「こんぷれっくす×コンプレックス」&「したさきのさき」

執着する、思春期3本立て

「空(カラ)の味」 2017年5月13日(土)

『還るばしょ』で、ぴあフィルムフェスティバルなど多くの映画祭で高評価を得たインディーズの新鋭、塚田万理奈の初長編作品。自身の実体験に基づき、摂食障害に陥った女子高生の心のひだを浮き彫りにする。見る者の心の深い部分に迫るドラマはもちろん、『ガンバレとかうるせぇ』等で注目を集めた新進女優、堀春菜のリアルな存在感も見逃せない。

映画遠足、2回でみんなで観ました。後半はリンダさんの独壇場、アテガキのようなはまり役、エンディングのお歌もね!

誰でも通る道…ではないかもだけど、身に覚えはワタクシもあります。ダイエットなのかストレスなのか今となっては分からないけどね。食べる前から「吐きやすそうな」甘食とか菓子パンを選ぶ様も実体験ならではなんでしょう。

「こんぷれっくす×コンプレックス」 2017年2月4日

アニメや実写を問わずポップな作品を手がける新鋭ふくだみゆき監督による短編Flashアニメーションで、脇毛を題材に思春期の少年少女を描いた異色青春コメディ。大人に憧れる中学2年生の小谷ゆいは、男子の脇毛に対する興味を抑えきれない自分にコンプレックスを抱いていた。特にクラスでもっとも脇毛の濃い武尾マサトから目が離せずにいたが、マサト自身は自分の毛の濃さをコンプレックスに感じていた。ふとしたきっかけで2人は言葉を交わすようになり、次第に距離が縮まっていくのだが……。中学生役の声優には、10代の新人を起用。SKIP国際Dシネマ映画祭2016のアニメーション部門最優秀作品賞受賞。

言わずとしてた、映画遠足で〜。監督はまだ妊婦さんでした。絵も愛らしい声も愛らしい。懐かしいような切ない心のやりどころに困る1作。「鷹の爪」ではない(笑)Flashアニメ!

「したさきのさき」 PFF2015入賞作品

監督のまさかの実体験を元に、思春期の痛さをスリリングに描く青春残酷物語。そこでやめておいて!という観客のハラハラ感を裏切って彼女は彼の唾液を求めてやまない,内気な彼女の大胆さがエロスと直結して実に艶めかしい。PFFアワード2015においてエンタテインメント賞(ホリプロ賞)・ジェムストーン賞(日活賞)・映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)・名古屋賞を受賞した大人気作!

これもぴあ絡みですね。GAGA運営の青山シアターに観せていただきました。まさかの実体験!